1980年代の外資系投資銀行で働いているような疑似体験ができます。
「巨大投資銀行 (上) (ルビ:バルジブラケット) (単行本)」
黒木 亮 (著)
発売日: 2005/11/11
おすすめ度:★★★
■読み始めたきっかけ
Amazon.comでの評価が非常に高く、金融小説に興味があったので読み始めました。
■心に残る言葉
基本的に1980年代のバブル期の日本の金融市場が舞台です。バブル景気の始まりから、1989年12月の過去最高値の38915円からの崩壊まで、金融市場について外資系投資銀行からの目線で書かれています。金融業界に勤めている方にとっては、なじみのあるテーマだと思いますが、それ以外の方はわかりやすく書かれているものの、難しいと思います。実際に起こった出来事をほぼトレースしていると思われるので、リアルにはリアルです。ただし、一話完結のドラマのようで主人公やその他の登場人物がどこに向かっているのかが非常にわかりづらい。小説というよりも金融ドキュメントといった方が、いいと思います。
途中感じたのが、筆者は職業作家というよりも金融マンと言ったほうがいいのではないかということです。たとえば、「ソルト竜神こと、竜神宗一が・・・」「軍艦ビルこと、野村證券本社」など、いくつかのフレーズで繰り返しくどいように使われています。また、数回登場する人物について、「背の高いがっしりとした、営業担当」など、なぜか名前がついていなかったり、専業作家であればもう少し洗練された書き方をするのではないかと思いました。
実際の1980年代の外資系投資銀行の仕事や生活を疑似体験できるという意味では、非常に読みやすいテキストだと思います。
■どんな人にお勧め
外資系投資銀行に勤めてみたい人
バブル期にの金融市場について興味がある人
海外で働きたいと思っている人
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